人生を変える入力法
先日ブログ記事を早く書きあげる講座をものくろキャンプで受講して、記事を書くスピードが劇的に加速した。
加速といえば、去年同ものくろキャンプで受けた親指シフト講座のことを思い出した。
こちらも業務効率を劇的に加速させてくれたので猛烈にプッシュしたくこの記事を書いた。
受講してからどう変化したか自分の中で整理する意味でもここにまとめておきたいと思う。
勝間和代氏の本で初めて親指シフトの存在を知る
そもそも親指シフトを知ったのは、2007年にベストセラーになった勝間和代氏の『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』を読んだから。
1.7倍の速度で入力できることに魅力を感じ、勝間氏が公認会計士の業務をこなしながら著作を大量に執筆できるのは親指シフトのおかげだと知ってやってみたいと思った。
ローマ字入力が最強だと思っていたが、本当にタイピングの速い人は親指シフトを活用していることを知ったのも要因としてある。
ひとりでやって挫折した(親指シフトのデメリット)
ということで早速親指シフトを習得すべく練習を開始した。
しかし、難しくてすぐに挫折してしまった。
ローマ字入力で20年過ごしてきた習慣は簡単に変えられなかった。
挫折した敗因はいくつかある。
- どうしてもタイミングがずれて同時打鍵ができなかった
- キーボードに書かれている文字と打ちたい文字が異なることに違和感がぬぐえなかった
- 右手親指で押す変換キーの位置がどうしてもずれてスペースキーを押してしまう
- そもそも練習の仕方がわからなかった
- 一緒に向上する仲間がいなくて退屈だった
最後の2つは甘えのような気もするし私の個人的特性かもしれない。
私は何か新しいことを0から始めるときには、必ずエキスパートを師と仰いでしっかり学び、そこにいる仲間と共にスタートすることにしている。
これによって間違ったままで覚えてしまうことを防げるし、途中での挫折もなく成果を出す確率をあげられる。
独学も良いが、経験的に時間もかかるし無駄な動きもあってその分ストレスもあるので、自分には向いていない気がしている。
半年間練習を積み重ねた成果
2018年8月に親指シフトの講座を受けてから、2019年1月までほぼ毎日30分ずつ練習した。
(途中12日間の休みはヴィパッサナー瞑想合宿に参加)
2月以降は、入力はすべて親指シフトに以降することができた。
当初は1分間に10文字も打てなかったが、半年後には80文字まで入力できるようになった。
2019年5月現在は100文字程度である。
ローマ字入力の速度の約8割の速度だがほとんど支障はない。
普段PCを使うことがそのまま親指シフトの練習になっているので、年を経るごとに加速していくに違いない。
親指シフトに変えた方が良い6つの理由
親指シフトにすることで大きなメリットが6つある。
①入力速度があがる
ローマ字入力は「こんにちは」と書くのに「konnnichiha」と11回入力が必要だが、親指シフトは「こんにちは」と5回で済む。
単純に半分の時間で入力が完了できるわけだ。
ローマ字入力の速度で親指シフトで入力すれば2倍速になる。
②入力時の疲労が半減
ローマ字入力は打つときに日本語をローマ字に翻訳して入力している。
慣れているから無意識にできるようになっているが、ローマ字入力を覚えるときには結構苦労したのではないだろうか。
その点親指シフトは翻訳する必要がなく日本語で考えたことをそのまま打つから疲れは減る。
親指シフトに慣れてから久しぶりにローマ字入力をすると「こんなに負担がかかっていたのか!」と衝撃を受けるはず。
こんなに打ち込んでいるのにあまり進んでいないところにもどかしさを感じるかもしれない。
③1文字1打の快感
実はこれが親指シフトに移行する最大の理由だと思う。
思ったことがそのまま入力できて文字になるというのは快感なのである。
「話す感覚」で打てるのはとても気持ちがいい。
ライターという職業柄、人の話している速度で入力するシーンがたびたびある。
日本語のリズムで思ったことをそのまま打てるのは本当に助かる。
④キーボードの寿命が2倍になる
意外とバカにならないのがキーボードの劣化である。
使用頻度の高いキーは摩耗してくると押しても認識されなくなり、入力時にストレスになる。
親指シフトはローマ字入力と比較して入力回数が半減するためキーボードの消耗も寿命はその分伸びる。
キーボードの部分だけ交換できる機種であればいいが、交換できないノートPC等の場合はPCすべてを交換しなければならなくなるので大きな出費になってしまう。
⑤入力が安定して正しい姿勢を維持しやすい
親指シフトは必要なキーが少ないため、ホームポジションを維持したままでほとんどのキーに届く。
親指シフトはひとつのキーに複数の文字入力をさせるため、ローマ字入力にない「同時打鍵」という操作があるからだ。
打ちたい文字のキーとスペース(または変換)キーを同時に打つのである。
これはショートカットキーを使う際に、Ctrl(Command)キーを押した状態でCとかVを押すのではない。
文字通り「同時」に打つ。
最初のうちはうまくできないかもしれない(私はできなかった)。
その操作にはきちんとホームポジションに手を置いて、背筋を伸ばし、真正面からPCと対峙することを求められる。
ほとんど茶道の世界のような様式美すら感じたものだ。
正しい姿勢での入力をしないと親指シフトは使いこなせないのである。
⑥Backspaceがホームポジションのままで押せる
通常のBackspaceキーの位置は、かなり右上のはじっこにあるから、ホームポジションを少し崩さないと小指が届かない。
Backspaceキーがホームポジションで置いた右手小指の隣になるので(ものくろキャンプで学ぶ『orzレイアウト』の場合)右手小指をグイッとストレッチして届かせる必要がない。
これによってBackspaceキーを使うストレスが激減した。
まとめ
親指シフトは慣れるまでは大変だが、慣れたら入力が速いし気持ちいいしで良いことばかりである。
適切な指導のもと、良い仲間と一緒にやれば、挫折することなく習得できるだろう。
そのための自己投資はとても有効だと思う。
ローマ字入力に限界を感じている人は、ぜひ親指シフトの導入を検討してみることをおすすめしたい。
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